ここしばらくネット将棋にハマっている。
普通に指すだけでも十分面白いのだが、やっぱりやるからには勝ちたい。
将棋の場合、運の要素はないから、勝率を高めるには勉強するしかない。
勉強方法は、今はいろいろあって、ソフトを使って感想戦したり、youtubeで動画を見て勉強できたりする。
便利な世の中になったものの、とはいえ、昔ながらに棋書を読んだりするのも、やはり、あるテーマにまとまっているのが大きく、間違いなく有用なわけである。
ただ、本を買うには当然お金がかかる。一冊だけなら買えばいいだけの話だけど、戦法ひとつとっても、星の数ほどあるし(星の数は流石に言い過ぎか..)、違う戦法を指すたびに、それ用の棋書を勝っていると出費がバカにならない。
そこで、役に立つのが、「Kindle Unlimited」である。
ご存知の方も多いと思うが、「Kindle Unlimited」は、定額の読み放題サービス。小説だったり、ビジネス書だったり、雑誌だったり、相当数の本が月に980円で読み放題である。
物にもよるのだけど、普通、プロ棋士が書いた本なら、980円以上はするから、月に一冊のペースで買うならば(最低でもそれぐらいは勉強しないとすぐに強くならない)、それだけで、「Kindle Unlimited」で読む方が得していることになる。
そんなこと言っても、「Kindle Unlimited」のラインナップがしょぼければ、話にならないのだが、こと、将棋の本に限ってはどういうわけか、ビックリするほど、ラインナップが充実している。
もちろん、古今東西発売されている棋書を100%カバーしているわけではないが、はっきり言って、これだけ揃っていれば、勉強するのに足りないという事はないと断言できるレベルである。
なぜ、こんなに将棋の本が優遇されているのか、「Kindle Unlimited」運営元のAmazonに理由を聞きたいくぐらいである。
さて、ここからは、私が「Kindle Unlimited」で読んだ中で、勉強になったもの、特に初心者の人におすすめしたい本をいくつか紹介しよう。
戦法
将棋には先人達により発見された数多くの戦法がある。
極論、なんでもいいのだけど、なるべく戦法は固定した方が棋力上達の近道ではあるのだが、そうは言っても、どの戦法を勉強したらいいか、どの戦法が自分に合っているのか、やってみないことにはわからない。
幸いにも、「Kindle Unlimited」であれば、気になった本からどんどん手に取って、ちょっと読んでもし自分に合わないと思えば、また別の戦法書を手にとることができる。
気になったものから手に取ればいいのだけど、初心者の人におすすめしたいのは、1手ずつ解説シリーズである。
このシリーズは、文字通り1手ずつ、意味を解説してくれるので、最初に手にするには最適である。(シリーズの一部がKindle Unlimitedの対象でないのだけが残念。。)
手筋
これは、プロの方が書かれた本ではないが、非常に基本的な手筋が書かれていて、初心者の方は、まずはこの本の問題を何周も問いて、場面場面で、基本的な手筋が見えるようなるのが、棋力アップの近道であるように思う。
いきなり難しい本に手を出すよりも、本書で簡単な手を見逃さないようにすることで、初心者を卒業できるようになる。かなりの良書である。
攻め方
元名人の渡辺氏が監修された本
将棋を始めると、ちょっと勉強して、攻めと囲いの形を作ったものの、じゃあそこからどうやって敵陣を攻めればいいんだとなるのは初心者あるあるである。
そんな時に、読むと効果が期待できる本がこれ。
この本を読み終えた頃には、敵陣の急所が見えるようになるかもしれない。
ちなみに、同シリーズで受け(守り)の本も刊行されている。
詰将棋
詰将棋に関しては、長手数の詰将棋をとく必要ない。
まずは、3手(または、せいぜい5手まで)を繰り返しとき、詰みのパターンを頭に叩き込むことが肝要である。
局面を見た時に、瞬時に詰みが見えるようになれば、しめたものである。
この本は、そんなに難易度が高いわけではないが、あまり詰将棋をやらない人からすると、たった3手なのに答えがわからない問題があってびっくりするだろう。